もしかしてADHDかも? と思った時に頼れるガイドライン【スタート編】
近年では「大人のADHD」にも注目が集まっていますが、特に日本国内では、ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)を子どもの注意欠陥・多動性障害、中でも「多動」の部分に焦点を当てて紹介する傾向が強いようです。
しかし、社会人になってから「ADHDっぽい」と、自覚できる症状がでて困っている人もいます。
中でも、学生の頃には「時間割」「部活動の顧問」「両親」といった外部からの制約があったために、ADHD的な傾向が抑えられていたものの、会社に勤めるようになってからは、自主的にスケジュール管理をしなければならなくなって、ミスを連発したり生きづらさを覚える方もいます。
ここでは「自分はADHDっぽい?」と思った時に、チェックできるコンテンツを紹介していきます。
ADHDの症状は「多動」とは反対の「ボンヤリ」も該当する
授業中に教室から衝動的に出ていってしまう、といった学級崩壊につながる行為が、小学校で起きているだけでなく、高等教育の現場でも、勝手に離席して友達と話をはじめる。といった生徒が現れているようです。
この原因を幼児期の「しつけ」の問題と考える人や、「教師が体罰できなくなったから勝手な生徒が増えた」といった意見をのべる方もいますが、一定数は神経伝達物質の働きが弱い/強すぎる、ことが原因とされるADHDと判断できる生徒もいます。
たとえば、日本でも帝国主義の傾向が強い時代であれば、ADHDであってもウツでも、社会から個人に対する強制力が強いので、自分勝手なことをする余裕がなかったわけですが、個人主義が進んだ現代では個性がオモテに出やすい環境になっています。
大人になってから現れるADHD的な症状は、子どものころの「多動(落ち着きがなくて、ガサガサと動き回ってしまう)」ではなく、
- うっかりミスが多い
- ボンヤリと自分の世界に閉じこもりがち
- アレコレやろうと思っているのにできない
といったケースが多いようです。
その原因は、ノルエピネフリン・ドーパミンをはじめとする神経伝達物質が、「少ない」あるいは「過剰に出過ぎて再取り込みしてしまっている」ために、行動を起こす情報が伝わらず――
――という、奇妙な状態が生まれてしまいます。
「怠け者」と判断されがちなADHDタイプ
本当は「やらなければいけない」と分かっていても、なかなか実行に移せない。あるいは、「つい後回しにしてしまう」という傾向は、社会にでてからは問題になることが多く、他人から信用されにくい結果を生みます。
また、さらに深刻なのは、そのようなミスが続くことで、自分で自分のことを「デキない奴だ」「わたしはダメだ」といったラベルを貼ってしまい、ウツやほかの精神的な疾患に発展してしまうことがあります。
このように「怠け者」と判断されがちな人の中には、先ほど説明した通り、神経伝達物質の流れに問題があることに理由で、つまりは「体質的な問題」であり、本人に誠実さが無いだとか、悪意を持ってサボっているわけでは無い。というケースもあります。
ADHD的な症状もいろいろとあり、毎日の生活に支障をきたすレベルのものから、「飽きっぽくて転職が多い」という、若い間の短期的には問題がないが、長期的に見ると仕事上のキャリア形成が難しくなる。といった例もあります。
では、どのようにこの問題を解決すれば良いのか?
なかなか社会生活を送るのが難しいADHD的な症状ですが、原因さえわかってしまえば、対処の方法が見えてきます。
たとえば、生まれつき胃腸が弱いタイプの人は、飲み会があっても暴飲暴食を避けるでしょうし、冷え性の人は夏場の冷房対策を行うはずです。
これらと同じように、自分がADHDっぽい? と思った人は、「スケジュール管理を他人に任せる」「スマートフォン・アプリを活用する」「サプリメントや薬を試す」「カウンセリングを受ける」など、自分に合った対処法を見つけることができます。
ただし、ADHDっぽいかも? と思ったぐらいで病院に向かうのは抵抗ある人も多いと思います。以下のチェックリストを参照してみてください。
(まとめ)わたしの場合は、「視覚化」の工夫で上手くいきつつあります
当記事を書いたキッカケは、わたし自身が「ADHDかもしれない」と悩んで、さまざまな資料を読んできたからです。医療関係の書籍は値段も高く、一般の人が読める内容に噛み砕いてくれていても難しいものが多かったですが、その分実りもありました。
わたしの場合は、衝動性が強く「アレコレと面白い企画を思いつくが、最後までやり通せない」という問題を抱えていたので、時間を「見える化」するスケジュール方法と、アプリのリマインダーを徹底的に活用。そして、個人輸入の薬と市販のサプリを併用することで、かなり改善されました。
おそらくは、同じような悩みを抱えている方もおられるかと思いますので、自身で実験中ではありますが、具体的な手法も当ブログにアップしていきたいと考えています。
「オレは/ワタシは、こんな方法で解決したよ〜」といったご意見があれば、ぜひともTwitterなどでコメントをください。