デスクワーカー必見の健康情報がまとめられている良書『NASA式 最強の健康法 「座りすぎ」をやめると、脳と身体が変わる』レビュー
集中するという言葉からは、長時間脇目も振らずに机に向かうイメージがあります。特にNASAで働くようなトップレベルのエンジニアや宇宙飛行士のような人たちは、きっとすごいのだろうと思い本書を手に取りました。
しかし、意外と自分の日常にも応用できる内容で、デスクワーカーにおける仕事への取り組みかた/集中の方法の印象が変わりました。具体的なアクションが提示され、読んでいる間から(読了しなくても)新しい取り組みがスタートできるようになっています。
キーワードは「NASA」「無重力」よりも、「小さい動きが効果的」ということ
本書は「NASA」「重力の影響」「宇宙飛行士から得られたデータに基づいた……」といった科学的なエビデンスをセールスポイントにしている部分が、第1部の1章〜3章で、その後は、健康になるためのアクションプランが具体的に提示されています。
科学読み物としては、2章にある「座りっぱなしの生活は、宇宙で過ごすことに似ている」に集約されています。
身体能力の高い宇宙飛行士でも、無重力の状態で過ごすと、何歳も年を重ねたようになって地球に帰ってくるため、NASAを始めとした有人飛行を推進するチームは、それに抵抗するための手立てを研究してきました。
その研究結果から、「デスクワーカーがいかに健康を害しているか」また、「座って長時間仕事をすることが、人間にとって不自然な過ごし方なのか」を解説しています。
具体的には、週末にまとめてランニングなどのハードなトレーニングをするよりも、日常的に軽い負荷を与えること。たとえば30分に1回椅子から立ち上がって、ストレッチや軽い運動をする方が、健康に良い影響を与えるということが解説されています。
座りっぱなし、立ちっぱなし、というのは現代人特有の生活習慣で、仕事柄どうしても避けられない人も多いと思います。
わたしも社会人となって働くようになってからはずっとデスクワークなので、一時期は肩こり・頭痛などから少しウツ的な症状がでたこともありました。本書では、薬やサプリメントに頼らない健康法の具体的なアクションプランが提示されています。
4章から具体的なアクションプランが紹介されています
第2部から始まる4章「NASA式 健康になるためのアクション・プラン」からは、日常生活の中に取り入れやすいトレーニング方法が詳細に解説されています。
本書は、仕事でパソコンを使うデスクワーカーを対象としていますが、サービス業などで「立ちっぱなし」の仕事をしている人や、運送業などで長時間同じ姿勢をとることの多い人にも役に立つ内容だと考えられます。
Kindle版になる前は新書版だったようで、本文はそれほど長くなく、すぐに読み終えることができると思いますが、構成がしっかりしているので、最初に目次に目を通して自分に必要な部分だけを読むのも良いでしょう。
本編とは少し話題がズレる部分は、コラム欄にまとめられており「コラム10:身体を完全にリラックスさせる方法」などは、マインドフルネスや自律訓練法に通じるリラックス方法が解説されています。
(まとめ)肥満気味の人、適正体重の人、関わりなく参考になる一冊
わたしは、セールスプロモーションの仕事と趣味の延長線上でプログラミングを行っており、一日の多くの時間は座っていますが、本書を読んでからは、強制的に「デスクから離れる」習慣をつけるようにしています。
タイマーをかけて「背筋を伸ばす」「立ち上がる」を行ったり、Macの時計に時報を設定して、少なくとも1時間に一度はエクササイズ用のチューブでトレーニングをするように心がけています。
タイマーに慣れてしまって、つい「あとで運動しよう」と思ってしまうこともあり、まだ改良の余地はありますが、ポモドーロテクニックとの連携で、ダレることなく、結果的に長時間作業に取り組むことができるようになりつつあります。
特にチューブトレーニングは、思ったよりも効果がありました。学生の頃には運動部にいて、社会人になってから時々ランニングするようにしていましたが、それでも身体は年々固くなっていたようで、肩甲骨の可動が悪かったのが改善されています。
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わたしは、腕立て伏せが連続50回ぐらいならスムーズにできる筋力ですが、 この『FREETOO フィットネスチューブ』は、黒色でストレッチに丁度良いぐらい。緑色で運動になる負荷がかかる程度でした。
寒い時期にいきなり筋トレをすると筋を痛めてしまうので、日頃運動していない人は負荷がゆっくりかかるチューブトレーニングが良いと思います。