今週のヤンマガ(2017年13号)▶負け組の中の勝ち組『一日外出録ハンチョウ』は新展開。『ネオンさん』では新しい謎が提示されています。
2017年2月27日(月)発売の週刊ヤングマガジン・電子版のレビューです。今週号では大澤玲美さんが巻頭グラビアを飾っています。
普段は漫画主体で読むので、グラビアはパラパラめくる程度のわたしですが、この人の写真には思わず注目。今春には写真集も発売されるようです。
当ブログでは、全部の連載をダラダラと紹介しても仕方ないと思って、いつも2本程度の漫画に限定してレビューしているのですが、今週号は春菜さんと新しい関係が生まれるのか?『侠飯』、殺し屋とアノ女性が出会ってしまう『ザ・ファブル』など、急展開や読みどころがあり、まとめきれません!
例によって多少はネタバレしているので、ここから先のスクロールをご注意ください〜 m(_ _)m
オーラを発する謎の男『ネオンさん』
今週号の巻頭カラーは、村田ひろゆき先生の『ネオンさん』。2017年3月6日(月)に第一巻が発売ということで、主人公・ネオンさんの特徴がまとめられていました。
なお、月の第一月曜日は KCコミックスの発売日で、このほかにも来月は『よしふみとからあげ(5)』『ザ・ファブル(9)』が楽しみ。
夜の店を照らすネオン管のように、自らが発光してお店の客を増やす特殊能力を持つネオンさん。「オーラが視える」という人は時々いますが、ネオンさんの発光(オーラ?)は、誰でも見ることができます。
さらに、今週号の『ネオンさん』では――
ということが判明。これまでにも悪い気(オーラ?)を「臭う・臭い」といった言い方で判定していたネオンさんですが、視覚でもとらえることができるようです。
ここまでは「水商売にまつわる景気の良さ」を判定していたのに加えて、その人の体調や身内の生死も当てられるかのような表現で終わっていました。
また、地縛霊的な? お店の前に存在する悪い気の存在も見えているようです。コミカルなエロは村田ひろゆき先生の真骨頂ですが、ちょっとオカルト系の話も読んでみたいですね。
付加価値を生むために商品開発を行う『1日外出録ハンチョウ』
連載開始から毎回、大槻ハンチョウの「街ブラ」的なグルメ漫画として進行してきた『1日外出録ハンチョウ』ですが、今週号では一転して地下物販のための仕入れを行う回でした。
カイジ・シリーズでは有名なシーン「キンキンに冷えてやがるっ……」にて登場した、3000ペリカで購入できるポテトチップスや、5000ペリカの缶ビールをまとめて購入しています。
また、ほかの班に負けないために「新商品の見極め」や「商品開発」も手がける大槻ハンチョウ。ついに外出時間のタイムリミットにアイデアが閃いたようです。
この新企画が、地下の労働者たちにどのように受け入れられたのかは、読んでからのお楽しみ。
資本主義社会のルールで誤った勝負をしてしまい(多額の借金)、負け組として地下労働を強いられているハンチョウですが、ビラミッドの底辺の中で明るく成り上がる姿は清々しくもあります。
でも、この後にカイジとの勝負に負けてしまい。またマイナスからの再出発になるんですよね。
明るい大槻ハンチョウの姿を見ていると応援したくなりますが、「なぜ大槻ハンチョウが、この後で負けてしまうのか?」。
当シリーズの主人公・カイジとの違いを明確にしているシーンが、今週号のラストで表されていました。
カイジのように極限で仁義を貫くのは難しいと思いますが、因果応報というか「やっぱり他人にしたことは自らに降りかかってくるのかもな」と考えされる一幕です。
(まとめ)
今週号も読みどころ満載の週刊ヤングマガジン。3フロア分を一撃で破壊する強敵・金剛との戦いが真っ最中の『彼岸島 48日後…』や、緊張感のある静かな幕開けで試合がスタートしたJK野球漫画『セーラーエース』も、来週が楽しみな展開でした。
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『よしふみとからあげ』のコミック版はちょっと大きめのサイズで書店で目立つ。わたしは電子版派なんですが、ちょっと迷ってしまいます。
なお、関口かんこ先生は、書店向けに色紙を書いておられるようです。