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平成の怪談話者は、身を挺して恐怖を集める! 話題の事故物件芸人・松原タニシ氏がラジオ出演。また、近年イチオシ怪談作家の赤裸々なカミングアウトにも注目

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世の中の怪異を伝える作家といえば、過去には「小泉八雲」「岡本綺堂」といった方々が、民俗学的なスタンスで作品を残されています。

 

昭和に入ってからは、心霊写真の中岡俊哉氏や、「あなたの知らない世界」をプロデュースした新倉イワオ氏が、文書だけでないさまざまな形式で怖さ・不思議を伝えて来ましたが、昭和の後期から「実話怪談」が一つの柱を持ち、平成は「自らが人柱になる」といった様相を見せています。

 

ここからは、「いま本当に怖い話を伝える人物」として、松原タニシ氏と郷内心瞳氏のお二方を紹介します。怖い話NGの人は、右のサイドバーで違う記事へどうぞ……。

 

 

『北野誠のおまえら行くな。』スピンオフ的なラジオ特番が、本日(2017年2月6日)19時より

CS放送を中心に、DVDや書籍、Web番組などメディアミックスで展開している『北野誠のおまえら行くな。』で、事故物件芸人として注目を集める 松原タニシ氏が、MBSラジオ(AM 1179 / FM 90.6)にて『松原タニシの茶屋町訳あり不動産』に出演とのことです。

 

(注)放送がMBSの公式チャンネルで公開されましたので、当記事の末尾でご紹介しています。

 

MBSラジオでは、今年の夏に2度ほど北野誠氏による怖い話の特番が放送されており、YouTubeでも人気。今回は、話者としてキャリアのある誠さんではなく、ガチンコなタニシ君なので、エグい話が聞けそうですね。


北野誠の茶屋町怪談2016

 

なお、北野誠氏のほか、実話怪談の執筆でも有名な西浦和也氏が出演されている『おまえら行くな。』は、先述の通り、CS放送以外にもDVD付きのコンビニ本が、過去に発売されたようですが、現在は品薄のようです。

 

2017年2月4日より、新シリーズがエンタメ~テレでスタートしたので、過去回も再放送があるようです。ほかにも視聴する方法を検索したところ、「ニコ動」の有料などもありましたが、一番割安では――

DMM一般作品の「見放題チャンネル(ライト)」

――にて、28話分が放映されています。

 

「DMMはエロ専用」だと思っていた方も多いと思いますが、一般枠があり、ヌードなしのグラビア系動画や、映画『ウシジマくん』、マニアックな海外ドラマ『特殊能力捜査官 ペインキラー・ジェーン』といった番組を観ることができました。

 

『北野誠のおまえら行くな。』シリーズ一覧

一ヶ月で視聴してしまえば、540円で28話観られるのでお得だと思います。このDMMで放映中の『おまえら行くな。』シリーズでは、やはり「山の牧場」の巻が、最も評価が高いようです。

 

わたしは、「GEAR 2nd」の #6 に出演しておられた、いたこ28号さんと映画監督のお二人の話も味のある怪談で良かったと思います。

 

 

霊が視えるのって大変そう……。拝み屋にならざる得なかった奇異な人生をカミングアウトする、郷内心瞳氏

宮城県で、「拝み屋」を営んでおられる郷内心瞳(ごうない しんどう)氏は、実話系の怪談コンテストで大賞を受賞後、角川ホラー文庫とMF文庫から、合計で4冊の単著を出版しています。

 

わたしはこれまで、怪談キング・稲川淳二先生のDVDやテレビ放送は好きで、よく拝見していましたが、「実話系の怖い話を本で読む」という習慣はなく、スティーブン・キングのホラー小説・映画など、エンターテイメントとして完成された作品は時々楽しんでいました。

 

そんなわたしが、なぜ郷内氏の本を手に取ったのか?

 

おそらくは、Kindleのサンブル・立ち読み版で、氏の「むやみに怖がらせようとしないスタイル」の優しい文体に興味がひかれたのだと思います。

確か、2015年の夏に『拝み屋郷内 怪談始末』のKindle版を購入して以来、郷内氏の作品および、『新耳袋』などの実話怪談の本を読むようになりました。

 

オススメの順番としては、素直に出版順に――

  1. 拝み屋郷内 怪談始末
  2. 拝み屋郷内 花嫁の家
  3. 拝み屋怪談 逆さ稲荷
  4. 拝み屋怪談 禁忌を書く

――ですが、短い話を積み重ねるように執筆されているのが『逆さ稲荷』なので、まず最初の一冊としては、この文庫本(およびKindle版)がよいかもしれません。

 

ただし、短編構成といっても、最後にはクライマックスが用意されていて、ほかの作品も読みたくなるでしょう。

 

また、『怪談始末』→『禁忌を書く』で登場する少女の話は、かなり強烈です。郷内氏につきまとう? 寄り添う? ようにして存在する彼女は、「この世のものではない者」として作品内でフルネームも紹介されていますが、その名を当ブログに書くのも怖いぐらい恐ろしいです。

 

郷内心瞳氏は、サイト上で拝み屋としての営業もされています。わたしはこの世界のことを全く存じませんが、サイトを拝見する限り、神社などのお祓いや、ほかの霊的(?)な能力者の方の鑑定料金と比較しても、良心的な価格設定のようですし、クライアントに対する姿勢も誠実に感じます。

 

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http://www.ogamiya.jp/

 

まとめ(あるいは次回予告)

さきほどTwitterで、『松原タニシの茶屋町訳あり不動産』の放送を知ったため、ただいま記事をポストしていますが、ほかにも怪談に関する話題はいろいろあります。

 

中山市朗先生の「山の牧場」や、定番として押さえておきたい怪談界のプレジデンテ・稲川淳二先生の「生き人形」など、また機会があればまとめます。

 

 

拝み屋怪談 逆さ稲荷 (角川ホラー文庫)

拝み屋怪談 逆さ稲荷 (角川ホラー文庫)

 

 

 身を削り過ぎ芸人・松原タニシさんのラジオが Youtubeで公開されています。


松原タニシの茶屋町訳あり不動産(2017年2月6日OA)

単発ではなく、レギュラーになったようです! 〜おめでとうございます〜

放送2分半〜:怖い気分になったときに「エロを考えると」気分が変わる。というのは、上沼龍太郎さんが『パペポTV』でおっしゃってました。

 

(2017年2月19日:加筆修正しました)

 

 

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