謎に包まれたままの終局。マレーシア航空370便、行方不明のまま捜査が打ち切りに
CNNによると、マレーシア航空370便の行方不明事故を調査していた、マレーシア・オーストラリア・中国の捜査当局が、2017年1月17日に操作を打ち切るとの声明を発表したとのことです。
陰謀論界隈でも話題となった事件が「お蔵入り」で終了
2014年の春に起きたマレーシア航空MH370便の行方不明事故といえば、大手メディアの報道もさることながら、いわゆる「陰謀論」を扱っているネットニュースや個人ブログでも大変話題になりました。
あの大きな旅客機の所在が、まったく分からなくなる。というのは、信じ難い反面で「海の大きさを考えれば、行方不明になるのも理解できる」と言われれば、なんとなく納得してしまうという人も多かったようです。
このように、大きな規模で「訳がわからない」事件というのは、とかく色んな噂が飛び交いますが、パイロットの自殺説から、テロ攻撃、軍産複合体の仕業、宇宙人によってさらわれた、まで色んな説が出ました。
また、こういう時に話題を提供する人も相変わらずのメンバーのようです。日本では宗教家が、故エドガー・ケイシー(1945年に亡くなった預言者)の能力を使ってマレーシア航空370便の行方をリーディングしていました。
ほかにも、さまざまな噂話が流れましたが、ざっくりと全体を確認するには、『旅客機はどこへ消えたのか: マレーシア航空370便の行方』が分かりやすかったです。Kindle Single版という短めのコンテンツを扱うシリーズで出版されています。
旅客機はどこへ消えたのか: マレーシア航空370便の行方 (Kindle Single)
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国内で起きた飛行機事故統計|昨年は大型機による負傷事故が2件
長距離の移動に際して、乗用車よりもずっと飛行機の方が安全だ。という話が良く聞かれますが、同じように「飛行機嫌い」の人も多いですね。飛行機の場合は事故を起こした時のインパクトが強いので恐怖が刷り込まれてしまうのかも知れません。
国土交通省の運輸安全委員会が公表しているデータによると、昨年は新千歳空港でボーイングの737が、離陸前に煙がでて滑走を中断。その際に脱出用スライドを使った乗客の中に、胸椎を骨折した重傷者が出たとされています。
同調査では、1974年からのデータが公開されており、昨年まで 42年間で大型機(飛行機)による事故は 165件。小型機になると倍以上の 383件の事故が報告されています。
データを俯瞰して見ると、一概に言えませんが、80〜90年代のバブル期に個人の小型機による事故が多いようで、1987年の17件の事故が起きています。中には「消息を絶ち行方不明になった」という事故調査が提出されており、「風船おじさん」的な印象を受けます。
空の安全といえば、ドローン/マルチコプターによる環境の変化も今後大きいと考えられます。ただし、画像認証などセンサー類がさらに高度になるため、落下しそうになっても人間の形を判断して避ける装置、みたいなのが装着されるのかも知れません。
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